十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年12月号

特集/新店でめぐる2024年

レトロかわいい十勝(8)「癒やしのレトロスポット~銭湯編 ローマの泉、丸美ヶ丘温泉、自由ヶ丘温泉」

一休みできる休憩スペース。女湯と男湯にまたがる番台もノスタルジックだ。脱衣所や浴室内は、年季が入っているものの清潔感がある

Chai編集室スタッフお気に入り! 癒やしのレトロスポット
 忙しい毎日を送るChai編集室スタッフのパワーの源は、古くてかわいいもの!?スタッフお気に入りのスポットへご案内。

銭湯編 ちゃんみin
ローマノ福の湯 ローマの泉
創業当時のたたずまいで客を温める

 現在の源泉かけ流しの大衆浴場が完成したのは1981(昭和56)年のこと。創業者である佐藤虎治さんが古代ローマの公衆浴場にちなみ名付けた同浴場には、いたるところに昔懐かしい昭和レトロな装飾が施されている。

 ヴィーナスの像が鎮座するサウナ付きの家族風呂は、本格的なサウナと水風呂、モール温泉がプライベート空間で楽しめるとサウナ好きの間で人気に。

 「思い出してもらったときに変わらずに立ち寄ってもらえる場所にしたい」と店主の妻・みゆきさんはほほえむ。これからも世代を超えて人々を温め続けてほしい。

入浴料:ローマノ福の湯(公衆浴場):大人500円、小学生150円、幼児80円
ローマの泉(家族風呂):一室 60分
大人750円(1人で利用の場合800円)、小学生270円、幼児110円

区切られているサウナ付き家族風呂の浴槽


帯広市東9条南12丁目4-7
Tel:0155・25・5202
営:11時~23時(ローマノ福の湯は~22時)
休:第2水曜日



女将の人柄が溶け込んだような穏やかな空間


丸美ヶ丘温泉
自然と笑顔が集まる楽園に

 「毎日顔を合わせているので、家族のようなお客さんばかり」。今年で創業50周年を迎える同店の番台は、2代目女将・後藤陽世さんが守る。

 大浴場の窓からは四季折々の景色が楽しめ、湯船につかりながら見る自然のアートはため息がこぼれるほど美しい。創業者である祖父の思い「豊かな自然と皆さまのユートピア」の言葉を胸に後藤さんは、今日も人々の憩いの場を守り抜ける。

入浴料:大人500円、小学生100円、幼児無料

2代目女将の後藤陽世さん


音更町宝来本通6丁目2
Tel:0155・31・6161
営:日帰りは10時~23時(22時最終受付)、家族風呂は月~土曜14時~23時(22時最終受付)
※日曜12時~
休:なし



創業者が作りあげた園庭は、コイが泳ぎ、野鳥が生まれ巣立っていく


天然の湯 自由ヶ丘温泉
こだわりの庭と源泉で癒やし続ける

 大浴場から望む庭園には見事な紅葉とカモが泳ぐ池があり、4つの浴槽のほか、シャワーの湯まですべて源泉100%。水風呂も冷鉱泉だ。住宅街とは思えない充実ぶりに〝自由ヶ丘ファン〞を増やし続けている。

 細部まで行き届いた清掃や朗らかな接客は、「お客さんに喜んでもらうためです」と、3代目代表の鳥谷繁樹さん。来店客の心まで癒やしてくれる和みの湯だ。

入浴料:大人500円、小学生150円、1歳~小学生未満80円、0歳児無料

3代目代表の鳥谷繁樹さん


帯広市自由が丘4丁目4-19
Tel:0155・35・1126
営:10時30分~24時
休:なし

※フリーマガジン「Chai」2024年11月号より。
※撮影/スタジオ・イッセイ 高橋一生、平栗玲香、清田千裕。写真の無断転用は禁じます。