十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年12月号

特集/新店でめぐる2024年

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「冷しゃぶ 沸騰はNG」

 かちまいをご覧の皆さま、こんにちは。クッキングエンターテイナーの大西哲也です。今日もよろしくお願いいたします。このコーナーはタイトルの通り、“料理をおいしくする一工夫”を分かりやすく解説します。「なぜそれをするのか」が理解できると、料理が簡単に・おいしく・楽しくなりますよ。

 今年の北海道は6月後半にかけて暑くなるとの予報ですので、夏らしいメニューをお送りしましょう。豚冷しゃぶです。豚肉には夏バテに効果があると言われているビタミンB1が多く含まれていますので、まさに暑い季節にぴったりですね。

 薄切りの豚肉をお湯に入れて火を通す料理なのですが、肉に火を入れ過ぎないことがポイントです。火が入り過ぎると肉が硬くなり、水分もうま味も抜けてパサパサ豚冷しゃぶになってしまうからです。

 まずは「沸騰させない程度の温度のお湯」で肉に火入れをします。具体的には80~90度くらいがいいので、できれば温度計を使ってほしいのですが、ない場合は鍋の底に小さな泡がプツプツと出てくる程度の温度です。一度にたくさん肉を入れるとお湯の温度が下がってしまうので、2、3枚ずつ広げて入れて、入れた後はあまり触りません。ほんの少しピンクの残る白色になったら取り出します。真っ白になる少し前、ソメイヨシノの花びらくらいの色がベストです。

 取り出した肉は氷水ではなく、常温の水に入れます。温度が低いと肉の油がゴテゴテ固まってしまい、味も食感も悪くなってしまうからです。キッチンペーパーなどで水気をしっかり切って盛り付けましょう。

 動画ではより細かく解説しておりますので併せてご覧ください。そして僕の料理本もよろしくお願いいたします。それでは、したっけ!

YouTube「COCOCOROチャンネル

★今回の動画はこちら

<おおにし・てつや>
 1982年本別町生まれ。本別高、専門学校を卒業後、自動車整備士、旅行会社の添乗員などを経て、2016年3月に趣味の料理で旭川市にて起業。『0024(おおにし)クッキングスタジオ』として出張料理・ポップアップレストラン等の活動の後、17年3月東京都調布市にて合同会社teamsupportと共同でダイニングバー『COCOCORO』を開店。著書に「COCOCORO大西哲也のドヤ飯」「COCOCORO大西哲也の神だれ無限レシピ」(大和書房)。

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫

 十勝毎日新聞をご覧の皆さま、はじめまして。クッキングエンターテイナーの大西哲也と申します。本別町出身で、今は東京で飲食店を経営しながらYouTubeで料理動画を配信したり、料理で人に喜んでもらうためにさまざまな活動をしております。これから時々このせいかつ掲示板で料理のお話をさせていただきます。よろしくお願いいたします。

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「大根の下処理は必要?」

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「キノコは冷凍?」

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「サツマイモの調理法」

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「レンジでそうめん」

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「山形の郷土料理『だし』」

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「研いだ米の『ざる上げ』」