十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年12月号

特集/新店でめぐる2024年

そばのおいしい季節です(9)「今日の気分に応える十勝そば屋めぐり~蕎麦処 目分料 、そば処 丸三真鍋」

大もり、つけ鴨、もりつゆのセット〈あいのりつけ鴨〉1,600円

 毎日通っても制覇できないほどそば屋が充実している十勝。店の雰囲気や好みに合わせて選べる個性派のそば屋を紹介します。

清水町 こだわり石臼びきそばとそばスイーツを堪能したい
蕎麦処 目分料
 初代店主のこだわりを受け継ぎ2020年3月にリニューアルオープン。地元はもちろん、道内外にファンを持ち、昼時は多くの客でにぎわう。

 その日使うそば粉はその日に石臼でひき、だしは鯖節、宗田節、本節をブレンド。昆布、シイタケも厳選し納得の一杯を提供する。「新そばは冷たいのがお勧め」と代表の池田岳さん。自家農園の旬の野菜を使用した天ぷらも絶品だ。食後には、豊かなそばの香りと、なめらかな舌ざわりの店オリジナルスイーツ「そば茶プリン」もぜひ注文したい。

竹内養鶏場(音更)の卵「米艶」で作る自家製の〈そば茶プリン〉350円

自家栽培の野菜や店のロゴTシャツも販売

代表の池田岳さん


清水町南5条3丁目1 
Tel:0156・62・4226
営:11時~14時※そばがなくなり次第終了 
休:水曜



〈三笠そば〉850円。麺は、名寄市の風連町や中標津町から仕入れる玄そばを自家製粉する


足寄町 殿下来店記念に作られたそばを食したい
そば処 丸三真鍋
 道の駅「あしょろ銀河ホール21」からほど近い町のそば屋。のれんをくぐると話し好きな店主・真鍋雅美さんが気さくに出迎えてくれる。

 同店名物は鶏肉とシイタケを卵でふんわりととじた〈三笠そば〉。そのルーツをさかのぼると、1950年、視察のために北海道を訪れていた三笠宮崇仁親王殿下夫妻が、昼食を取るために足寄に立ち寄った。この時、当時真鍋さんの祖父母が営んでいた「お多福食堂」のそばが昼食として抜擢され、ざるそばを振る舞ったという。以降、記念として殿下の名から〈三笠そば〉が誕生。今や町のソウルフードとして、名をはせている。

〈冷やしごぼう天そば〉850円。〈かもせいろ〉1,100円や〈かきそば〉1,000円などメニューも豊富。そばと丼のセット〈松セット〉は1,150円とお得

代表の真鍋雅美さん。地元の人には「丸三、丸三」と呼ばれ愛されている


足寄町南2条2丁目12 
Tel:01562・5・2644
営:11時~15時、17時~20時30分 
休:月曜

※フリーマガジン「Chai」2024年10月号より。
※撮影/辰巳勲、長尾悦郎。写真の無断転用は禁じます。