十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年12月号

特集/新店でめぐる2024年

Chai探偵団(7)「平原通り小劇場」

Mission
 帯広市の街中にある、ギャルリーシノカワビルにできた小劇場が気になります。どんなイベントをやっているの?(50代・女性)

 演者の熱意を感じるには、劇場の広さは狭いぐらいでちょうどいい。公演後に友人と感動を共有したいから、近くに立ち寄れる繁華街があるとありがたい―。そんな演劇ファンが待ち望んでいた理想の場所、「平原通り小劇場」が今年6月に帯広市の中心部でオープン。今回は舞台イベント大好き、ずっきー団長が潜入だ!

 小劇場を設立したのは、不動産業を営むコスモスハートの社長・勝海敏正さん。昨年取得した商業ビル「ギャルリーシノカワ」の地下を視察し、「下北沢(東京)の雰囲気がある劇場を作りたい」と、ひらめいたという。

 210平方メートルの空間に80席の座席が並ぶ。最前列から手を伸ばせば届きそうなほど舞台との距離が近く、本番での迫力が想像できる。しかも設備照明の大手企業・東京舞台照明から最先端の機器を導入。広報担当の有田さんは「高性能な照明や音響で、多様な演出が可能です」と胸を張る。

 同劇場では札幌座Pitの演劇「亀、もしくは」を皮切りに、地元劇団の公演やライブ、寄席などを開催。館内に満ちるパワーに影響され、「いつかChaiコラボのイベントも…」と、団長の妄想は止まらないのだった。

最新の照明機器を設置。光の微調整もスムーズで、舞台装置や役者の表情を際立たせる

広報担当の有田英宗さん。札幌で演劇の推進活動を行う「札幌座くらぶ」の理事長も務める

演劇やライブはもちろん、作品展示や即売会などにも利用できる。同ビル3階の貸しスペース「十勝野ラビリンス」もぜひ利用を


<平原通り小劇場>
帯広市西2条南9丁目12(ギャルリーシノカワビル地下1F)
Tel:090・6107・8872
※公演予定や施設の利用についてはHPから

◇今月はずっきー団長
演劇や映画が大好物。8月に幕別で神田伯山の独演会を鑑賞して以来、講談にも興味津々


Chai探偵団
十勝っ子の「?」を調査し紹介するChaiの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2024年11月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。