十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年12月号

特集/新店でめぐる2024年

Chai探偵団(2)「熊田商店」

Mission
 帯広市内に古めかしいたたずまいの商店があるのですが、何のお店か知りたい!(40代・男性)

 ずっきー団長から指令を受け、向かったのは帯広の熊田商店。外観からは何の店なのか全く想像がつかないが、店内に入ってみるとズラリと並んだ酒瓶が。全国各地22の蔵から取り寄せた250種類以上の日本酒を扱う酒屋だ。「人と人との商売がしたい」と店主の熊田智通さんが自ら全国各地にある蔵元に足を運び、選りすぐった地酒がそろう。

 案内してくれた代表の熊田さんは、実家が札幌の地酒屋。幼少期から酒が身近な環境で育った。教師やサラリーマンなどの経験を経て、酒に関わる商売がしたいと2020年にオープンした。

 「一緒に選びながら、お客さまにとって最高の一品に出合える手伝いができたら。『この間の酒、おいしかったよ!』とまた足を運んでくれるのがうれしい」と話す熊田さんの表情はにこやかだ。

 人と地域に優しい店をモットーに、ハーブティーや調味料、肌に優しいせっけんなどの雑貨類も扱う。気さくな店主が出迎えてくれるから、あれこれ相談しながら選びたくなる。熊田商店は、自分へのご褒美や贈答用にもピッタリな日本酒の品ぞろえが抜群な酒屋だった。

贈答用にお勧めの〈大信州 以和為貴(わをもってとうとしとなす)〉5,500円(720ml) 

木材倉庫として使われていた建物を改装した、開放感あふれる店内。アーティストのライブやワークショップなど、さまざまな用途に活用する

全国各地の酒蔵に足を運び、信頼関係を築く代表の熊田智通さん。「6月は父の日限定のオリジナルギフトなども大好評です」と笑顔で話す


<熊田商店>
帯広市東9条南14丁目2-61 
Tel:0155・29・0672
営:10時~19時 
休:月曜

◇今月はランナー団員
探偵団の元気印。ランニングやアウトドアなど体を動かすことが大好き。


Chai探偵団
十勝っ子の「?」を調査し紹介するChaiの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2024年6月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。