英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然ｔｗｅｅｔ＠Ｄｅｖｏｎ（６４）「長いロックダウンの末に」

　８、９月の２カ月間、イギリスでは“　ＥＡＴ ＯＵＴ ＴＯ ＨＥＬＰ ＯＵＴ”～外食をするとその半額を国が負担するという画期的な（？）対策で、閑散とした街に人を戻して外食産業を応援する、という政策がとられました。

　新型コロナウイルスは繁殖する際に変異、毒性を増し、特にヨーロッパでは死者が倍増したという見解のよう。そんななか、マスクが義務化され、まだまだ非日常が続くイギリス。国民は敏感に反応し、外出を自粛。他人との接触を最小限に心掛ける毎日…ましてや、知らない人と隣り合わせになるレストランでなど、くつろいで食事ができるわけがない！と考える人が多かったのです。しかしながら、この政府の突拍子も無い対策（笑）。もともと「Ｆｒｅｅｂｅｅ＝無料奉仕」には目がない（がめつい？）国民は、この恩恵を無視するはずがなく、あちこちのレストランやパブは日々満員御礼。行列ができるお店も少なくありません。お年寄りさえも専用アプリを使いこなしてオンライン予約。つかの間の「日常」を楽しんでいる様子。このジョンソン首相のアイデアで、飲食業界は少し持ち直したようです。

　これからどんどん寒くなり、インフルエンザの脅威も脳裏によぎりますが…どうぞ皆さま、ご自愛ください。

　Ｓｅｎｄｉｎｇ　ｍｙ　ｌｏｖｅ　ｔｏ　ｙｏｕ　ａｌｌ．　Ｘｘ

◆英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然ｔｗｅｅｔ＠Ｄｅｖｏｎ
幕別町出身、英国Ｄｅｖｏｎ在住のマリノ　みどりさんが英国の日常や文化などを紹介するＣｈａｉの連載です。

※フリーマガジン「Ｃｈａｉ」２０２０年１０月号より。