英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然ｔｗｅｅｔ＠Ｄｅｖｏｎ（３３)「イギリスの教育システム」

　Hi lovely people in Tokachi.日本は卒業シーズンですね。イギリスは新学期が夏休み明けの9月から始まるので、卒業は6月～7月。式と言うよりは卒業“レクリエーション”? でも校長先生が卒業証書を一人ひとりに渡します。中学・高校と一貫義務教育の16歳で迎える卒業式は、PROMと呼ばれる卒業パーティー。米映画では男の子が女の子を誘うロマンチックな展開を目にしますが、2年早く卒業するこちらでは仲間同士で大騒ぎという雰囲気が強いです。高校入学試験が無い代わりにGCSEという国のテストを受けますが、1日1～2科目をなんと数週間。持久力との闘いです。この結果で、進学コース・資格を取って専門職コース・見習いからの就職コースと進路が決まります。

　学生ローンは高額で、運よく大学を卒業できれば就職し、返済が始まります。いまだに階級制度があるためか？ 教職でも学生時代のローンに四苦八苦するほど収入が高くありません。逆に証券取引、弁護士などエリート出身者は1億円の家の返済を4年で終えてしまえるほど高額のようですが、“隣の芝生は青いけれどしょせん住む世界が違う”と言うイギリス人。置かれた場所で咲くのが上手な彼らの感性には多くを学びます。さて、わが息子のGCSEもそろそろ本腰を入れる時期が…。

◆英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然tweet@Devon
幕別町出身、英国Devon在住のマリノ みどりさんが英国の日常や文化などを紹介するＣｈａｉの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2018年3月号より。
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