英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然ｔｗｅｅｔ＠Ｄｅｖｏｎ（５４)「イギリスの伝統ハンドメード」

　イギリスのクリスマス商戦が年々早まるのを感じますが、今年はついに大手老舗企業Marks&Spencerまでもが10月初めにツリーを飾りつけ、店頭にはアイテムを陳列!! たった１夜のために、2カ月以上も前から“準備ストレス”と戦う国民（笑）。私の住むCreditonという小さな町では、毎年クリスマスツリーフェスティバルが開かれます。970年もの歴史のある教会には、この町に存在する数々のサークルが手作りしたツリーが展示されます。そしていまだに人気のあるCrochet（クロシェ）は、日本で言うかぎ針編みですが、その巧みなテクニックで作られた小物たちにはいつも魅了されます。

　日本人の手先が器用な事は世界の常識となりつつありますが、このイギリスの小さなクロシェ作品には、ひょっとしたら！一本取られちゃうかも？なんて、顔を近付けじっくり見てしまうほどよぉ～くできているのです！ ただし、その素晴らしい“手作り伝統技術”も、世代とともに消えていく懸念が。インターネット普及率が日本よりも高く、教科書も宿題もオンラインのイギリス。細い糸が編み込まれて立体になる事を想像できる子どもが何人いるでしょうか？ 日本の手作りブームがヨーロッパにも広まりますように。I am wishing you all a very merry Christmas and a Happy New Year! Xx

◆英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然tweet@Devon
幕別町出身、英国Devon在住のマリノ みどりさんが英国の日常や文化などを紹介するＣｈａｉの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2019年12月号より。
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