十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年12月号

特集/新店でめぐる2024年

十勝で涼む(3)「十勝の映える冷涼スポット~芽室神社、新得神社、帯廣神社」

「清らかな風が吹き、奏でる風鈴の音で日本の風情を感じてもらえたら」と宮司の赤澤一さん。今年から夏限定の風鈴模様の御朱印も登場する

 花手水(はなちょうず)に風鈴、水に沈んだ湖底線路などSNS映えもかなう涼やかな十勝のスポット。夏ならではの風物詩や趣向を凝らした風景がそろいます。

暑さ和らぐ夏の風物詩
芽室神社「風鈴棚と花手水」

 毎年7月に開催する花火大会「華音(はなおと)」を盛り上げようと、大会実行委員を中心に昨年から風鈴棚を設置。境内には涼しげな音色を響かせる数百個の風鈴がずらりと並ぶ。芽室高校ボランティア部が手掛けた手作りの風車が風で回る姿にも癒やされる。和傘と季節の花をメインに上品にまとめた花手水も必見!

尾田新生園(芽室)が生けたカラフルな花手水。花に負けない存在感を放つアヒルの演出にもほっこり

風鈴棚は8月末までの予定


<芽室神社>
芽室町本通8丁目2
Tel:0155・62・2018




町民有志が作り出す花のアート
新得神社「花手水」

 明治46年に創祀(そうし)され、自然豊かな「鎮守の杜」として人々に愛される。手水舎には、有志で集まった町民の手によって、季節の花が色鮮やかに飾られている。丁寧に手入れされた花手水を見に、遠方からの参拝者も多い。

 神社が位置する新得山には新四国八十八カ所の霊場があり、条件が良ければ山頂から雄大な雲海を望める。


<新得神社>
新得町西1条北3丁目11
Tel:0156・64・5034




全国でも指折りの人気スポット
帯廣神社「花手水」

 宮司の大野清徳さんと夫人により、心を込めていける花手水。開催時期に合わせて花の種類や色合いなど工夫が凝らされている。

 隣接する十勝護國神社の手水舎では涼やかにビー玉を飾り、境内各所には火鉢に花を生けた「宮司の火鉢」も。散策しながら花手水めぐりも可能だ。色彩豊かな花手水と対比した、深緑で神秘的な「緑の池」にもうっとり。


<帯廣神社>
帯広市東3条南2丁目1 
Tel:0155・23・3955
(開催予定)
(1)8月1日(木)~4日(日) 
(2)8月10日(土)~15日(木)
(3)9月21日(土)~25日(水)

※フリーマガジン「Chai」2024年8月号より。
※撮影/清田千裕。写真の無断転用は禁じます。