十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年12月号

特集/新店でめぐる2024年

おでかけスイーツ部(72)「カフェ森の音こ(もりのねこ)」

〈アフタヌーンティー〉1人前2,300円。ケーキ、スコーン、焼き菓子、総菜に加え、幕別町のベーカリー「里のあかり」のパンをスタンドに(1人前2段、2人前3段)。1日1組、1~4人の予約制で Instagramから日時や人数、電話番号をメッセージして。食べきれない場合は持ち帰り可

森の素朴なアフタヌーンティー 
 長く親しまれながら3月に閉店した古民家カフェ「森カフェ Tomono」を、但馬望里さんが引き継ぎ「カフェ森の音こ」として4月に開店。予約制で提供する〈アフタヌーンティー〉は、日替わりケーキから1品、スコーンや焼き菓子などに加え、和紅茶や自家焙煎(ばいせん)コーヒーほか飲み物が選べる。

 「自分が食べたいお菓子を作っています」と但馬さん。ケーキの中でも濃厚なチーズケーキが得意で、その日の気分でレシピを変えるそう。シンプルなスポンジ生地にジャムを挟んだビクトリアケーキもイチオシ。スコーンも英国の一般家庭で食べる素朴なものを目指しており、クラシックな英国式アフタヌーンティーの気分が盛り上がる。焼き菓子とキッシュなどの総菜は日替わりだ。

 東京出身の但馬さんは高校卒業後に日本一周の旅に。47都道府県を踏破した後、4年前から北海道に移住した経歴を持つ。楽しいおしゃべりとついつい長居してしまうのんびりした雰囲気はまるで、友達の家に遊びに来たよう。穏やかな時間を味わうように過ごして。

スイーツの単品や月替わりの食事も用意。「森カフェTomono」の食器を受け継ぐ

お薦めの和紅茶ほか、陸別の「種を育てる研究所」のハーブティーや自家焙煎コーヒーなど、すべての飲み物にこだわりが詰まる

自然に囲まれた古民家は床や柱の傷みも味わい深い




<カフェ森の音こ(もりのねこ)>
幕別町忠類東宝93
Tel:090・6948・9668
営:10時~17時
休:水曜

店主 但馬望里(みのり)さん
フードと飲み物のペアリングをぜひ!


おでかけスイーツ部
十勝のスイーツを求めて、Chai編集部が各店を訪問する連載企画です。

※フリーマガジン「Chai」2023年9月号より。
※撮影/辰巳勲。写真の無断転用は禁じます。