十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年12月号

特集/新店でめぐる2024年

寒さ本番、おうち充実(5)「こだわり雑貨で理想の部屋作り~古道具屋うさぎ」

家具や食器、家電にアクセサリーに製麺機…。「レトロかわいいものが好きな人はもちろん、コレクターも来られます」と儀間さん。誰もが宝探し気分に浸れる

レトロな部屋×古道具屋うさぎ
修繕の跡さえ味になる、温もり感じるリユース商品

 2022年2月に開店した古道具屋うさぎ。店舗には昔懐かしい家具や食器がひしめている。こちらで扱うのは昭和中期から後期にかけて実際に使われていたものばかりだ。

 オーナーの儀間芙沙子さんは足寄の移住サポートセンターに勤める中で、空き家の持ち主が家財道具の処分に困っている実情を知り、儀間さんのご主人が営む野生肉専門店「やせいのおにくや」に隣接する同店をオープンした。商品は近隣市町村の空き家や空き店舗に眠っていた家財道具がほとんどだ。

 儀間さんは「古い時代の物には独特の温もりがある。補修の跡から、当時の生活が垣間見える。そこが愛おしいんです」とほほ笑む。買い取った古道具の汚れを取り、よみがえらせる作業はまるでタイムカプセルの開封のよう。懐かしくも新しい、古い物を探しに行こう。

〈ピッチャーとコップのセット〉1,500円
深い青色の少し厚いガラスが、レトロモダンな印象を与えるピッチャーとコップのセット。白糠町の築80年の家でガラクタとしてひとまとめにされていたそう。花瓶にしてもすてき

〈昭和中期の棚〉6,800円
足寄町内で解体した家から引き取った棚。1カ所だけ取っ手が違うのは、かつての持ち主による修繕で、大事に使われていたことがうかがえる。引き出しの深さが異なり、使い勝手が良い

〈足寄の収納棚〉20,000円
足寄町内の倉庫の奥にしまわれていたという棚。経年劣化の味わい深さが、新品には出せない強い魅力を放つ


Recommend RETRO STYLE
 レトロのスタイルはさまざま。ビビットな花柄が特徴的な「70年代風」、木彫りの熊やこけしなどの民芸品を飾る「ほっこりレトロ」も和む。漆塗りの重箱をアクセサリーやメイク道具入れにした「和風」も雰囲気。好みのスタイル探しも楽しんで。

<古道具屋うさぎ>
足寄町旭町4丁目100-3 
Tel:なし
営:冬季11時~16時
休:Instagramで確認を


※フリーマガジン「Chai」2023年2月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。