十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年12月号

特集/新店でめぐる2024年

お風呂とグルメのちいさな旅(4)「十勝郊外・日帰りコースの温泉旅~浦幌町」

光が差し込み、明るい雰囲気の浴場。無色の温泉だが、つかっているとすぐに肌がつるつるし始める

浦幌町
 十勝管内の最東端に位置する浦幌町。初夏は、広大な太平洋が見渡せる昆布刈石展望台や森林公園も楽しい。


うらほろ留真温泉
道内トップクラスのつるつる感触に驚き!


 炭鉱労働者の湯治場として発展した、歴史ある単純硫黄温泉がこちら。道内トップクラスの強いアルカリ性を誇るPH10の泉質で、古い角質を落とす美肌の湯として評判が高い。湯上りには、つるつるになった肌をふと、なでたくなる。大浴場には温度が違う2種類の浴槽が並び、頭上を遮る屋根がない開放的な露天風呂もある。すべての浴槽が源泉かけ流しで、新鮮な湯が楽しめる。予約制の家族風呂は、家族そろってゆったり過ごせる。

 広々とした休憩所も大きな窓が印象的だ。周辺は手つかずの自然に囲まれており、鹿などの動物を見られることも。併設の売店では浦幌町産の白花豆を使ったようかんや甘納豆のほか、〈とかち・うらほろ行者大蒜(にんにく)ドリンク〉が話題性抜群。町内で採れたギョウジャニンニクのエキスが含まれた栄養ドリンクで、飲みやすい甘さに仕上げている。

露天風呂も休憩所も開放的。湯上がりには〈とかち・うらほろ行者大蒜ドリンク〉300円をぜひ

「家族そろってつるつるな肌になってください」と、支配人・柄﨑明久さん


News! 昼過ぎが混みあわず狙い目の時間帯。サウナもあるのがうれしい

浦幌町留真177
Tel:015・576・4410
営:11時~21時
休:第3月曜(祝日の場合は翌日)
料:大人500円、小人300円




食べる
レストラン URATIE

同店名物のご当地グルメ〈スパカツ〉950円。ミートソーススパゲッティとカツレツのハーモニーは間違いなしのおいしさ


 鉄板で提供される熱々の〈スパカツ〉は、圧巻のボリューム!十勝産豚ロースのカツにトマトベースのミートソースがたっぷり。チーズがとろけるミートスパゲッティー〈チーミー〉950円もぜひ。

 同店は2019年閉店の「うらほろ亭」の志を受け継ぐ。船舶調理師の経歴を持つ佐藤紀毅シェフの「町を盛り上げたい」という熱い思いが、店内の随所に感じられる。

ライブイベントが開催されることも

「いっぱい食べてってね~」とシェフの佐藤紀毅さん


浦幌町北町16
Tel:015・578・9396
営:ランチ11時~14時、ディナー17時~20時(LO各15分前)
休:火曜




見る
浦幌神社

乳神神社には全国から、母乳授けや子宝、女性特有の病の平癒を願う女性がお参りに


 多彩なイベントを予定しており、何度も訪れたくなる浦幌神社。不定期開催する「癒しの杜(もり)作品展」では、十勝管内の絵画やハンドメイド作品などを展示販売する。

 ジャガイモ型の〈やるなら今じゃがみくじ〉の撮影スポットがパワーアップ。公式インスタグラムに投稿すると毎月1人に特産のジャガイモ10㎏が当たる。「シマエナガ幸福開運守」の絵付けの様子など、内容充実のユーチューブやツイッターも見逃せない!

じゃがみくじであたるじゃが~♪

4月から月替わりの御朱印を頒布開始。季節の花と神社で見られる動物のスタンプがかわいい


浦幌町東山町18-1
Tel:015・576・2448



買う
お菓子の店 ニシムラ

〈黒豆たると〉150円は、15年以上発売するロングセラー。町の定番お菓子

毎月19日はシュークリームの日!20円引きになる


 浦幌町で長く愛される菓子店。浦幌銘菓の〈黒豆たると〉の中には、ほんのりコーヒー風味に仕上げた浦幌町産の黒豆ペースト、求肥(ぎゅうひ)が入る。「サクッモチッしっとり」の食感が楽しい。生地に使う卵は帯広市のくさなぎ農園の有精卵にこだわる。

 店内には季節のフルーツを使ったケーキや多彩な焼き菓子が並び、お土産選びが楽しい。


浦幌町本町12
Tel:015・576・4661
営:10時~18時30分
休:日曜(臨時休業あり)


※フリーマガジン「Chai」2022年5月号より。
※撮影/辻 博希。写真の無断転用は禁じます。