十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年12月号

特集/新店でめぐる2024年

部活動に夢中!(6)「Chai Cross とかち楽器列伝」

「サウンドスタジオWOW」でギブソン・レスポールを弾く加藤さん。このギターはWOW開設の記念として購入した

十勝の情報交差店
Chai Cross(チャイクロス)

 8月4日に新情報サイト「Chai Cross」がオープンしました。Chaiでも掲載しているグルメ、新店・新スポット、イベント情報などをまとめて見られるほか、Chai Crossだけの記事も。今回はその中から音楽活動に関する連載「とかち楽器列伝」をご紹介します。

 「とかち楽器列伝」は、楽器=音楽を通じて人生の歩みを振り返る企画。第1弾はルーキーファーム社長の加藤祐功さんです。

ルーキーファーム社長 加藤祐功さん
長年音楽ビジネスに亡き弟の影響大きく

 加藤さんとギターとの出合いは帯広第四中学校在学中のころ。クラシック用のナイロンギターをもらったことです。初めてエレキギターを自分で買ったのは小樽商科大学在学中で、所属した空手部の部室にドラムセットがあり、仲間と「お遊び」でバンド演奏を楽しみ、学園祭にも出演しました。

 大学卒業後は家業のスーパーマーケットを継ぐために山梨県甲府市で4年間修業し、1989(昭和64)年にいちまるに入社。93(平成5)年には、父親で先代社長の仙之助さんが病気で倒れ、同社の副社長に就任。仙之助さんが亡くなった95(平成7)年には社長に就任しました。社長業は多忙を極め「当時のことはよく覚えていない」と話します。

 ただ、このころから音楽に関わるビジネスを展開するようになりました。十勝管内で最大10店舗ほどを運営した「CDプラザWAVE」、ライブホール「メガストーン」、そして2000(平成12)年には「WOW」をオープン。昨年にはWOW内に24時間営業のスタジオも開設しました。

 音楽に関しては、3歳下の弟で13(平成25)年に急逝したプロのミュージシャン友章さんの存在が大きく影響しています。友章さんの没後、友人が企画した追悼コンサートに出演するうちに、「日頃使うスタジオにちゃんとした機材がなければ、ステージでの音の出し方や造り方が分からない」と十勝のアマチュアのための本格的な音楽スタジオの必要性を痛感したといいます。楽器を弾く時間も友章さんが亡くなった後の方が増え、今は「十勝のアマチュアバンドを盛り上げたい」と構想を温めています。

※フリーマガジン「Chai」2023年9月号より。
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