十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年12月号

特集/新店でめぐる2024年

JA木野×BASSA osteria×Chai とかちの食材を食べよう

9月のメニュー〈シャイニングコーンホワイトのジェラート〉1,000円
(パスタをご注文の方限定)※コーヒーか紅茶付き

(入荷がなくなり次第終了ですのでお問い合わせください)

 常見農場で育てるのは、白い見た目の「スイートコーン」。JA木野では「シャイニングコーンホワイト」のブランドで販売している。複数品種あるうち、常見農場のものは糖度が高く、皮が薄いので生でも食せる「ホワイトショコラ」という品種だ。

 栽培期間が3カ月なので、8月の収穫に合わせて種まきは5月上旬から。鹿やキツネなどの農作物被害から守り、収穫の流れとなる。「楽しみに待っていてくれる方々の笑顔を想像しながら大切に育てています」と雅之さん。

 このスイートコーンを調理してくれたのは、十勝の食材を中心にイタリア料理のコースメニューを提供している「BASSA osteria(バッサオステリア)」。

 「白いトウモロコシはスイーツ向き。糖度が高いので、本来の甘さを生かすために砂糖は控えめにしました」と話す齊藤シェフ。十勝産のミルク・生クリームと煮て一晩寝かせ、丁寧にこして作るジェラートはコーンの優しい甘みが広がる。ジェラートにトッピングされているのは、食感を引き出すよう水からじっくりゆでたスイートコーン。また、塩気を利かせたメレンゲもアクセントになっている。

BASSA osteria(バッサ オステリア)代表 齊藤翼さん


<BASSA osteria>
帯広市大通り南15-6-3
Tel:050・8884・9894
営:11時30分~(LO 13時)、18時~(LO 21時)
休:不定




JA木野青年部部長 常見雅之さん
 100年以上続く常見農場の5代目になる雅之さん。19ヘクタールの畑で小麦やビート、ブロッコリーを家族で栽培している。スイートコーンを始めたのは7年前から。収穫は手作業、更に天候にも大きく左右されるので他の作物より手間暇がかかるが作り手の思いは強い。愛情を注がれて栽培された、北海道を代表する夏野菜「とうきび」は、収穫がはじまる8月下旬からスーパーに並び始める。


食材PICK UP
スイートコーン

 ホワイトショコラをはじめ、ホワイト系コーンはフルーツのような甘さと軟らかさが特徴。生産が難しく希少品だが、その価値の高さから全国にファンも多い。皮をむいたらラップをかけて、3分ほどレンジで加熱すると更に甘みが増す。


※フリーマガジン「Chai」2023年9月号より。
※撮影/スタジオ・イッセイ 高橋一生。写真の無断転用は禁じます。