英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然ｔｗｅｅｔ＠Ｄｅｖｏｎ（８４）「庭でリビングのように暮らすイギリス人」

　イギリスの初夏は北海道の夏と似ていて気持ちがいいです。でも日差しがハワイ並みに強いので、摂氏１８℃足らずの気温でも小麦色になれちゃう。ただし太陽が雲に隠れた瞬間は、涼しい！１日の中に四季があるというのが、イギリスの天気なのです。

　３月に入るとイギリス人は庭いじりを始めます。それは４月のＥＡＳＴＥＲ（イースター）の頃から、庭で食事やお茶を楽しむため。大きな庭があればサマーハウスと呼ばれる小屋を建てて子どもの遊び場にしたり、趣味のワークショップスペースにしたりと庭を有効的に使うのがイギリス流。

　ガーデン用の家具も豊富。ラタンでできたソファーや大きなパラソル付きのダイニングテーブルを置き、のんびり過ごします。時にはワイン片手に日焼けをすることも。大人も子どもも、庭で過ごす時間がとても長いようです。私の親しい友人はフラワーアレンジの最高峰の資格保持者。彼女は大きな家に住み、庭はもちろん家の中もまるでグリーンハウスさながら。緑に囲まれた生活をしています。自然に生えた雑草でさえ、彼女の手にかかればすてきなガーデンの植物に早変わり。写真は庭に植えてあった木をアレンジして作った、子ども用の“秘密基地”？

◆英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然ｔｗｅｅｔ＠Ｄｅｖｏｎ
幕別町出身、英国Ｄｅｖｏｎ在住のマリノ　みどりさんが英国の日常や文化などを紹介するＣｈａｉの連載です。

※フリーマガジン「Ｃｈａｉ」２０２２年６月号より。