十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年12月号

特集/新店でめぐる2024年

JAめむろ×欧風キッチン パテ×Chai とかちの食材を食べよう

11月限定〈ゆり根のキッシュ・ロレーヌ〉1カット560円
ホール(要予約)3,360円 ※テイクアウト可能

 ゆり根は植え付けなどの行程がほぼ手作業で行われ、収穫に至るまでには5〜6年の歳月を要する。手間暇を惜しまず、芽室町で丁寧に育てられるゆり根には鉄分やカリウム、食物繊維など豊富な栄養素が含まれている。これほどまでに優秀な食材だが、調理法がわからないという理由で知名度は意外と低め。剥がしてレンジで加熱するだけで、家庭でも手軽に食べられる。

 こちらのゆり根をメニュー化してくれたのは、閑静な住宅地に店舗を構える「欧風キッチン パテ」。地場の新鮮な食材を使った料理が味わえるカジュアルレストラン。和食に多く使用されるゆり根だが、今回はシェフがフレンチの世界で培ってきた技術を活かしキッシュとして表現された。土台となるパイ生地には、卵やチーズを合わせたフィリングと蒸したゆり根を敷き詰め、1時間ほどかけてゆっくりと焼き上げている。さらにボイルしたゆり根をトッピングしているので、1ホールに使われるゆり根は全部で2玉というなんともぜいたくな一品。サクサクのパイとクリーミーなソース、食感を残したホクホクのゆり根が一度に楽しめる。

欧風キッチン パテ 代表 長内秀雄さん


<欧風キッチン パテ>
帯広市西21条南2丁目32-5
Tel:0155・35・1156
営:ランチ11時30分~15時、ディナー17時30分~21時(LO 30分前)
休:月曜




JAめむろファーマーズマーケット運営協議会会長 岩間崇浩さん
 先代から引き継いだ畑を守りつつ、新しいことにも挑戦し続ける4代目の崇浩さん。有機肥料のみで育てるミニトマトなど、安心安全の野菜を食卓に届ける。岩間農場のゆり根栽培は今から40年以上前にスタート。愛菜屋などで購入できる。



<JAめむろ愛菜屋>
Tel:0155・62・5315

食材PICK UP
ゆり根

 8月下旬から出回り、掘り始めはホクホクとした食感で月日が経つと糖度が上がりしっとり感が増す。1玉の大きさは握り拳ほどある。


※フリーマガジン「Chai」2022年11月号より。
※撮影/スタジオ・イッセイ 高橋一生。
※撮影時のみ、マスクを外しています。写真の無断転用は禁じます。