十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年12月号

特集/新店でめぐる2024年

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「簡単 レベチ『だし』」

 十勝毎日新聞をご覧の皆さま、クッキングエンターテイナーの大西哲也です。今年もよろしくお願い致します。

 さて、皆さん。昆布とかつお節から「だし」って取ったことありますか? 今は顆粒(かりゅう)だしや液体だしがとても優秀なので、取ったことのない方も多いのでは。

 できなくてもおいしい料理は作れるので、何てことはありません。でも、そのおいしさが何でできているのかを知ると、料理がもっと楽しくなるし、市販の簡易だしとはレベチ(@中田翔)なおいしさに仕上がります。実はとても簡単なので、遊び感覚でぜひ挑戦してみてください。

 まず、お鍋に水1リットルと昆布10センチ程度を入れて火にかけます。鍋底に気泡が出てきて、沸騰する前に昆布を取り出します。昆布のうま味成分「グルタミン酸」は60度前後で最もよく抽出され、それ以上の温度になると雑味が出てくるのです。

 そのまま火にかけ、泡が大きくなって沸騰する直前に火を止め、かつお節20グラムを入れて2分間待ちます。かつお節のうま味成分「イノシン酸」は85度前後が一番引き出せます。かつお節が全部沈んだら、優しくだしをこして完成です。かつお節を絞ったら雑味が出るので、注意してください。

 簡単でしょう。おみそ汁にするのなら、10%くらいの重量のみそを入れればOK。冷蔵庫で3日くらいは保存できます。だし殻は刻んで、砂糖・しょうゆ・みりんで味付けして、ふりかけにしてもよいですし、かつお節を追加して二番だしも取ることができます。

 動画では細かく解説しておりますので、併せてご覧ください。そして僕の料理本「COCOCORO大西哲也のドヤ飯」(大和書房)も絶賛発売中です。それでは、したっけ!

YouTube「COCOCOROチャンネル

★今回の動画はこちら

<おおにし・てつや>
 1982年本別町生まれ。本別高、専門学校を卒業後、自動車整備士、旅行会社の添乗員などを経て、2016年3月に趣味の料理で旭川市にて起業。『0024(おおにし)クッキングスタジオ』として出張料理・ポップアップレストラン等の活動の後、2017年3月東京都調布市にて合同会社teamsupportと共同でダイニングバー『COCOCORO』を開店。現在では予約の取れない人気店となる。今年6月に初めての著書「COCOCORO大西哲也のドヤ飯」を出版。

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫

 十勝毎日新聞をご覧の皆さま、はじめまして。クッキングエンターテイナーの大西哲也と申します。本別町出身で、今は東京で飲食店を経営しながらYouTubeで料理動画を配信したり、料理で人に喜んでもらうためにさまざまな活動をしております。これから時々このせいかつ掲示板で料理のお話をさせていただきます。よろしくお願いいたします。

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「大根の下処理は必要?」

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「キノコは冷凍?」

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「サツマイモの調理法」

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「レンジでそうめん」

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「山形の郷土料理『だし』」

COCOCORO大西哲也のなまらおいしいひと工夫「研いだ米の『ざる上げ』」