英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然ｔｗｅｅｔ＠Ｄｅｖｏｎ（５１)「イギリスに輸入したいもの?」

　日本から引っ越してすぐの頃、一番不便だと思ったのはコンビニと自動販売機がないこと。コンビニ崇拝者ではなかったので、実はその不便さを楽しんでいました。しかしながらイギリス、田舎町のスローライフを楽しんでいたのもつかの間、フルタイムで仕事を始め、帰宅が遅くなったのに冷蔵庫が空っぽ、または料理をするエネルギーが切れた時の緊急時、どれだけ“救世主”コンビニが恋しいことか!

　在英6年も過ぎると、日本がいかに消費者に優しい国なのかを思い知るのです。近年の欧米における日本食ブームは大変ありがたく、「日本のお弁当のまね?」なんて思える商品が並んでいるのです。パッケージが木製の折り箱で“KATSU CURRY”と表示されている、カツが載っていない（笑）日本のカレーがあったり、サケの照り焼きと枝豆、そしてご飯が入っていたり。でも、やっぱり日本のお弁当にはほど遠く、買ってはみるもののいつも後悔。日本のお弁当に勝るものはありません（断言）!

　Take Awayと呼ばれる持ち帰りはイギリスの食文化の象徴ですが、スーパーにお弁当感覚の詰め物が並び始めたのはここ1、2年。ロンドンに行けば持ち帰りのお弁当屋さん仕様のお店が点在し、お寿司や持ち帰りの焼きそばなどが売られていますが、 Devonへ来るのはもう少し時間がかかりそう（涙）。あぁ、コンビニ。恋い焦がれます。

◆英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然tweet@Devon
幕別町出身、英国Devon在住のマリノ みどりさんが英国の日常や文化などを紹介するＣｈａｉの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2019年9月号より。
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